負け対局の検討(1) 一手バッタリ編

象棋(シャンチー)棋譜の検討

日本の他の地域に比べれば、沖縄の象棋(チュンジー)は遊ばれている方だと思う。それでも私が人間と対局するチャンスは年に何回もない。仕方がないので、シャンチーが遊べるサイトで指しているのだが、なかなか棋力が向上しない。嘆いていても仕方がないので、負けた対局を検討することにした。

今回の検討局面はこれ。私は黒方。棋譜は記事末に付けます。


対局中はどう読んでいたか

ぱっと見、八筋の車が助かりません。動くと炮の(Jiāng)(王手)で(Shā)だし、ほっといても赤方の車で取られてしまいます。

しかも、この時点で炮損ですから、何かしないといけません。とりあえず馬7進5と炮を取りかえして、そこで車八進八で車損。車取られた時点で投了しました。これは見込みないです。

象棋巫师で解析してみた

負けは負けで良いのですが、どこが悪かったのか最終局面から1手ずつ戻して上記局面になったところで「あれ?」と思いました。

この時点で評価値-51。黒が悪いけど、ほんの少しの差です。1手進めて炮を取り返すと+382。圧倒的に赤優勢になりました。ということは、他に良い手(悪くしない手)があるわけです。
(将棋ソフトでは400点は大差ではないのですが、象棋は駒が少ないのでこの点数でも大差です)。

考えたら当たり前なのですが、実は九筋の炮が取れました。車2平1。これで駒の損得はほとんどないので、-51も頷けます。この手を見落としてるのはひどい。それまではほぼ互角なので「一手バッタリ」というやつですね。

なにが悪かったのか

将棋の場合は近くにある駒は取る対象になることが多いのですが、象棋はそうではありません。この切り替えがうまくいかなくて、取れる駒を見落とすことが多々あります。冷静に考えれば簡単に発見できるはずの手なので、これが見えていないのは酷すぎます。
(将棋でも15級ぐらいの子は見落とし多いので、そんなもんかもしれない)

さて、どうトレーニングしたら良いのやら。私は子供のころに将棋を覚えたので、特別な訓練をした記憶がなく、経験が役に立ちません。困った。

まずは見落としを避けるために、盤面全体を1駒ずつチェックでしょうか?

棋譜

参考にならないと思うけど、棋譜つけておきます。

1. 马二进三 炮8平5
2. 相七进五 马8进7
3. 兵三进一 马2进3
4. 马八进七 卒3进1
5. 仕四进五 车1进1
6. 炮八进四 车9平8
7. 车一平二 马3进4
8. 炮八平三 马4进3
9. 车九平八 车1平2
10. 炮二进四 炮2进6
11. 炮二平五 士4进5
12. 车二进九 马7退8
13. 炮三平九 马8进7
14. 炮九进三 车2退1
15. 车八进一 马7进5
16. 车八进八 *