象棋のエンドゲーム、将棋とチェスのエンドゲーム

2019/05/24雑記

終盤に関する感覚が象棋とチェスと将棋で異なるのが面白い。以下は最近の対局で引き分けになった局面(手番は紅)。


引き分けに同意したときは、もう少し手があるかと思っていたのだが、象棋巫师に読ませても千日手のような手順が表示されるだけだ。引き分けで正解だったらしい。

注: 黒勝ちだとのコメントをいただきました。記事末のコメントを参照ください。


将棋・チェスの場合

将棋は盤上の駒が減っても、駒台にある持ち駒が打てるので、手詰まりになりにくい。引き分けになるのは千日手や相入玉など特殊な場合だけだ。私の記憶でも引き分け(再試合)になった対局はそれほど多くない。

チェスはポーンがクィーンに成ることができるので、駒が減った終盤であっても一発逆転が有りうる。というか、よくある。お互いに盤上の駒を相殺しつつ、ポーンの成りを狙うのはチェスの醍醐味の一つだと思う。

象棋の兵・卒は成っても横移動が増えるだけで、さほど強力な駒に変化するわけではない。車や砲、馬のような強い駒がなければ詰みにくい。また、本局のように兵・卒が見合いになると、先に進めることも難しい。チェスのポーンは取るときは斜めに進むので、防御をかい潜ってポーンを進めるのは終盤のテクニックだ。

これらの3つのゲームは、敵の王を詰ませる(取る)という面は一緒だが、味付けが随分異なる。1つを知って、他を知った気になってはいけないと思う。

雑記

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