象棋の残局が難しく感じる理由

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象棋(シャンチー)の残局問題を解いていて、これは難しすぎると感じる時がある。というか、いつも感じている。その最大の理由は私の勉強不足なのだろうけど、そればかりではないような気がしてきた。

以下、日本のAmazonでも売られている大师教你学象棋(升级版)を例にして考えてみよう。
(Amazonの説明ではEnglish versionと書かれているけど、実際は中国語簡体字バージョンです)



本書の詳細は記事「[書評] 大师教你学象棋(升级版)を購入 | ず’s 象棋」を参照ください。


大师教你学象棋の例

この本では最初の1章が盤や駒、ルールの解説となっています。第二章は简易残局というタイトルで、その名の通り簡単な残局の解説。ここまではわかりすい。

ところが第三章 基本杀法になると、最初の問題が3手(将棋の5手詰め)だし、5手を超えるもの(将棋の11手詰め以上)も出てきます。

将棋では、11手詰めを「基本」とは呼びません。1手詰から3手詰、せいぜい5手詰ぐらいが簡単な詰将棋の範囲です。象棋に換算すると多くても3手までです。随分と難しさが異なるように感じます。

例えば、こんな問題。第3章の図101。6手で紅勝ちになります。将棋なら11手詰に当たる長さで、初心者ではさっぱりわからない手数です。なぜこれが基本殺法なのか?


象棋の残局は詰将棋ではない

実はチェスでも同じ疑問を持っていました。なぜ、チェスの終盤問題は手数が長いのだろうか、と。

ふと思いついたのは、チェスの終盤問題は日本将棋の「寄せの手筋」に当たるもので、詰将棋よりも上のレベルなのではないかということです※1

チェスではキングの囲い方は大きく2パターンしかないので、終盤がパターン化しやすい。仮に手順が長くても、そのパターンを覚えれば応用が効くのです。これ、将棋の終盤の寄せの手筋と同じです。

※1 Philidor’s Legacy が見えるようになってきた | ず’s チェス



ということは、チェスに似ている象棋でも同じことなのでしょう。残局は詰将棋ではなく、寄せの手筋なのです。だから手数が長くなるし、難しいのです。私のような初級者には難しく感じるのも無理はありません。

残局を解く前にやるべきことはなんだろうか?

日本将棋であれば簡単な詰将棋を解いて、脳内盤がある程度できてから寄せの手筋を勉強します。それからすると、象棋の残局を解く前に何かやるべきことがありそうです。

将棋の例からすると、1手〜2手ぐらいの残局問題なのでしょうが、本が見つかりません。私の探し方が悪いのかな? 将棋でも1手詰めがポピュラーになったのは近年のことですので、まだ出ていないのかもしれません。

さて、どうしたもんだろう。対局数を増やすのが一番なんだろうけど、なかなか時間取れないんだよねえ。

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