象棋の残局が難しく感じる理由(2)

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象棋の残局が難しく感じる理由 | ず’s 象棋の続き。前回記事では、残局が難しいのは詰将棋ではなくて寄せだから、と考えました。その他にも難しい理由がある、というのが今回の記事です。

琉球象棋会が掲載している問題の中には、短手数だけど将棋指しには難しい問題があります。例えば「今週は3手詰め特集8.9│琉球象棋会」。3手なのにめちゃくちゃ悩みました。なぜ、これが難しいのでしょうか?

詰将棋は王手ありき

詰将棋の場合、攻め方は王手の連続で詰ませる必要があります。王手以外は除外できるので、考えるべき手は劇的に少なくなります。王手された側も玉を逃げるか・攻撃してきた駒を取るか・合駒するかぐらい。どちらも少数の制限された手だけ考えれば良いわけです。

ところが象棋の残局の場合は困死があるので、王手以外の手も考えないといけません。王手でない手の場合、受け方の指し手も多くなります。困死のパターンを知らないと、全ての手をしらみつぶしに読む必要があり、読む手が莫大な数になります。

駒は少なくなっても、考える手はさほど減らないのが残局の恐ろしいところ・難しいところだと思います。

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