シャンチー盤とチュンジー盤の違いについて

象棋(シャンチー)の盤や駒

県内の象棋大会やイベントで見るチュンジー盤と、通販等で見かけるシャンチー盤には大きな違いがあります。チュンジー盤は競技盤面を内側にして折りたたむけど、シャンチー盤の大半は盤面が外側になるのです。

チュンジー盤は折り曲げたときに盤面が内側になります。縁があるので対局中に駒を誤って落とす心配がない。中国のシャンチー盤は逆に折ると盤面が外になるものが多いのです。ベトナムの高級象棋cờ tướng盤はチュンジーと同じく内折れなので福建あたりは内折れなのか、それとも高級品がそうなのか。



下の写真は、私が購入したシャンチー盤。盤面は外側になっています。



久米崇聖会創立100周年記念史

私が気づくようなことは既に先達が調査していたようです。「はじめての象棋」の著者である仲村顕さんの記事「チュンジー -久米村を中心に受け継がれた遊戯文化-」に下記のように書かれています。

伝来についての考証はいったん置くとして、琉球に伝わったシャンチーがどのように変化したのかを述べてみよう。
まずチュンジー盤への改良が行われている。盤を折りたたんでその内側にタマを収納するという方式はチュンジー、シャンチーとも同じである。しかしシャンチーが遊戯時に使用する面を外側にして折るのに対し、チュンジーは内側にして折っている(図3・4)。実物が手元にないとわかりにくいかもしれないが、これは盤を開くとすぐにタマを並べることができ、また対局終了時は一度タマを全て盤外に出した上で改めてタマを収めるという作業が不要になり、準備片付けの手間を大きく省く改良なのである(但し近年ではシャンチーも内折の盤が作られるようになっている)。折った際に、盤中央部分のカーラと呼ばれる部分が、ちょうど本の背表紙を作るように三つ折りになるのもチュンジーの特徴である。

チュンジー -久米村を中心に受け継がれた遊戯文化- 久米崇聖会創立100周年記念史 P.60より引用


盤が内側のシャンチー盤

「近年ではシャンチーも内折の盤が作られるようになっている」と書かれているように、Aliexpressの商品にも中折れ盤が存在します。下図の盤はチュンジー同様に三つ折り・カーラに文字装飾無しです。広東省の業者なので、もしかすると琉球と何か関係があるのかも? と想像しています。



下記は淘宝网(Taobao)で売られている内折れ盤。リンク先に動画があり「対局終了時は一度タマを全て盤外に出した上で改めてタマを収めるという作業が不要になり、準備片付けの手間を大きく省く改良」がひと目でわかります。こちらはカーラに文字ありです。


沖縄のチュンジー盤は駒を打ったときの響きも重要なのですが、中国の盤はどうなのでしょうか。高級品をみてみたいものです。